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「楓、お客様はまだかい?」
楓の後ろから背の高い女性が現れた。
女性の服装は淡い桃色のチャイナ服みたいなコートをはおり、足首がキュッと締まっている白いズボンを履いていた。
また服に合わせ、コートと同色のビーズで出来た額飾りとイヤリングをつけ、ちょっと短めの黒髪を美しく引き立てている。
女性は男と目が合うと、ニッコリと微笑み、深々と礼をした。
「いらっしゃいませお客様。仮面屋へようこそ。」 「ははははい。」
「とりあえず中へどうぞお客様。」
そう言うと女性は、男を店の中へと案内した。
あとから楓が「バタン」とドアを閉める。
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