聖夜の仮面

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店の中へ入ると男は驚き、「ウワァ!!!」 っと叫んだ。 男が驚くのも無理はない。 店の棚にはところせましと沢山の仮面が並べられていたからだ。 仮面は柄も形も1つ1つ違い、同じものは一切無い。 「か、かかかか仮面が沢山・・・」 男が驚いていると 「そりゃそうだよ。ここは仮面屋だもん。」 高い声が横で聞こえた。 男がそっと声がした方へ振り向くと、そこにはテーブルの上に乗っているシマリスがいた。 「???(シマリスが喋るわけないし・・・)」 男が疑問符を頭に浮かべる。 すると、 「いらっしゃいませお客様。あたしは仮面屋店員・ルンよろしく。」 「・・・ウワァァァァァリ、リリリリリスが喋ったぁぁぁ。」 シマリス・ルンが喋った事に驚き腰を抜かす男。 どうやらこの男、自分で言った以上に、かなりの小心者の様だ。 そんな男を見て、ルンは呆れ、楓は愛想笑いをした。 一方女性は男に手を差しのべ、ゆっくりと起こした。
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