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うたうものさんのばーすでぃちょっと前♪ぬいーーーー!!
キャッキャッとピクニックを楽しむ翡翠くん一家と風くん水くん薫蘭風ちゃんうたうものさん。
うたうものさんが徐ろにに手をあげる。
「私も何かしらしたかったから紅茶の容易をしてきました。水道の出る公園で良かった」
「マジ!? うたうものさんの紅茶美味いんだよ!」
「へぇ。楽しみ」
瑠璃くんと薫蘭風ちゃんは変わらずいちゃいちゃ。翡翠くんのお父さんとお母さんも相変わらずいちゃいちゃ。
うたうものさんは、アルコールランプを取り出して、水を汲んだやかんを火にかける。
お茶っ葉は、うたうものさん特製ブレンド。
「少しばかり時間を頂きます」
アルミ製のカップにサイフォン。慌ただしい朝でもそれだけの準備はしてきた。
「ねぇ、うた先生、四月はうた先生の誕生日だよね?」
翡翠くんが、そっとうたうものさんに耳打ちする。
「ええ、そうですよ」
うたうものさんは、何かあるぞと思っても顔に出さない。
「僕たち、にょんたんずでうた先生のイラストからぬいぐるみ作ったんだ。うた先生、家庭教師のときもよくイラスト描いて説明してくれるでしょ? あれ、可愛いなって思って」
「本当にそんなことを?」
「うん。僕が束砂お姉ちゃんにデザイン教わって、3人で3体、手縫いで作ったんだ。はい!」
翡翠くんと風くんと水くんが一斉にぬいぐるみを出す。
「最後はちょっと俺たちのお母さんに手伝ってもらったけど……」
「風くん、全然嬉しいよ。世界に一つしかないぬいが3体も。嬉しくない訳ないじゃないですか!」
「本当はバースディパーティの日に渡そうかな? って思ってたけど、せっかくのうたうものさんとのお出かけだから……」
「水くん……、もうみんな大好き!」
うたうものさんは、にょんたんずを一気に抱き締める。
「今日はにょんたんずに譲ったけども、俺らの誕プレも期待していいからね」
瑠璃くんが、にょんたんずを抱きしめているうたうものさんを見て、手をわきわきさせながら呟いた。どうやら羨ましいらしい。
「もちろん楽しみにしていますよ」
「うた先生、誕生日おめでとう!」
翡翠くんの大きな声が公園に響いた。
HAPPY BIRTHDAY♪
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