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頼りなさげな笑みに、アタシは彼の胸元に顔を埋めた。ゆっくりと、小さく動く心臓の鼓動に熱くなる目元を押し付けた。
「さっき……泣きそうだったくせに……」
龍鳳はアタシの頭に手をやると、優しく撫でた。
大丈夫だよ、と言うようなそれにアタシはこみ上げて来る何かに喉がつっかえるのを感じていた。
「ヒカリ、ありがとう……」
「……っ」
「何だか、救われたような気がするんだ……」
そう言う彼の言葉は嘘をついてるようには聞こえなかった。
「君が……僕を肯定してくれるなら、怖いものなんて……ない気がする」
彼を見れば、どこか吹っ切れたような清々しい瞳をしていた。彼の表情には既に恐れの感情はなく、気高く力強い瞳をしていた。
羨ましい。
アタシにはそんな瞳はできない。
「うん」
アタシは彼のその表情に胸騒ぎを感じながらも彼の体を抱き締めた。そうしないと何だか龍鳳がこのまま消えていきそうな気がした。

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