君に捧げる恋の歌

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「……あ、先輩たちと約束した写真と動画、何も撮ってない」  去り際、数歩進んだ椚君が今度は自分から戻ってきて言った。  そういえば、何も撮ってなかったな。私も何も撮ってないしなぁ。  拗ねるだろうなぁ。……仕方ない。 『任せて。秘策がある』  私は自信満々にノートを見せた。  今回はお世話になったから、娯楽を提供しようかな。

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