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「ふざけんな‥‥散々アタシの体玩具にしたクセに!三流ホストのクセに!!いい気になるな。バーカ‥‥‥」
【アケミちゃん】の目から涙が出ていた様に見えたのは見間違いだろうか‥‥‥
座り込んでいた【アケミちゃん】はノロノロと立ち上がると冷蔵庫のドアを開けて缶のお酒をグビグビと飲み始めた。【アケミちゃん】は、いつも沢山お酒を飲むとケラケラと笑いながら変な事を言うんだ‥‥「小学生の実の娘孕ましてんじゃねぇよ。ク◯が!!」とか「女に刺されてクタ◯るなんてザマァ‥‥」とか。
【アケミちゃん】の言ってる事は、ボクには良く分からない。でも、今日分かった事がある。ボクは八歳なんだってこと‥‥‥
八歳なら小学生だから学校に行けるのをテレビのお陰でちゃんとボク知ってるんだ。今までは自分は未だ七歳になっていないから外に出れないんだと思っていたけど。【アケミちゃん】はボクの歳を忘れちゃったから、ボクは此処から出れないんだ。お酒を飲み過ぎると大人は記憶を失くすって、テレビの中の人が言ってたもん。
「ボク、もう小学校に行けるんだよ。明日から行っても良い?」
【アケミちゃん】は、ボクの言葉にポカンとした顔をした後に「プッ」と吹き出して次にゲラゲラ笑い出したんだ。
「‥‥?」
「アンタが学校?行ける訳無いじゃんアハハハハ!!」
「どうして?ボク、字が読めるし、足し算も引き算も出来るよ‥‥‥」
文字も、計算も。テレビの番組で覚えたんだ。いつか小学校に行ける様に。なのに何んで?
「どうして?どうして学校に行けないの?」
その時、初めてボクは【アケミちゃん】に対して質問をした。でも、縋り付くボクの腕を鬱陶しそうに払う‥‥‥
「オマエはこの世界に存在して無いのよ!誰もオマエの事を知らない。名前も無い。そんなオマエが学校に行ける訳無いのよ!!」
ボクは‥‥‥存在していない?そんなの、まるで幽霊じゃないか。でも幽霊にも名前は有る。【お岩さん】とか【お菊さん】とか。じゃあボクは‥‥‥いったい何者なの?
【アケミちゃん】に尋ねることがとても怖くてボクはそれっきり口を噤んだ‥‥‥

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