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あくまとおじさん
「僕は悪魔だよ!おじさんの寿命と引き換えに願いを3つ叶えてあげる!」
たまたま見つけた悪魔の書を使ってショタあくまを召喚したところ、現れたのは20歳くらいの童顔悪魔だった。
「……失敗か。チェンジで。」
「は?!失礼極まりなくない?」
悪魔は元気よく怒りだした。
「こっちはショタあくまを召喚してエッチな願いを叶えてもらう予定だったんだ。とっつぁん坊やに用はない。」
「とっつぁ……いやいや、僕そっちの世界で言うと…14歳くらい?に見えない?あんたのオーダー通り幼い見た目で来たんだけど。」
「14歳はショタじゃないし、そもそもお前は若作りした20歳にしか見えない。」
召喚の呪文がどこか間違っていたんだろうか…?
悪魔の書をペラペラめくって確認しようとしたところ、悪魔に手を掴まれた。
「待って待って。14歳はショタじゃないって、じゃあ何歳くらいなの?エッチな願いを叶えてもらうんでしょ?14歳でも普通にアウトなのに。」
「5歳だ。」
悪魔は、信じられないといった表情で絶句した。そんな反応は見飽きている。だが大抵のヤツは5歳の時5歳の子が好きだったはずだ。その想いのまま成長して何が悪い。
「あんたの将来が心配だよ。幼児を性的な目で見るな。」
「お前に言われる筋合いはない。人間社会じゃ叶わないから、どう扱ってもいい悪魔を呼んだんだ。悪魔に人権はないからな。」
「……僕は帰らないからね。あんたを更生させるまで。」
「はあ?更生?」
「あんたのストライクゾーンを20歳以上に引き上げる。そうしないと他の悪魔に迷惑がかかるからな。」
悪魔は腰に手を当て、なぜかドヤ顔で言い切った。本気で帰ってほしい。カスタマーセンターに苦情を入れたいレベル。
「じゃあまず、5歳児くらいに変身する。」
「えっ、最高。」
そんなことができるならもっと早く言ってくれ。
瞬きする間に目の前の悪魔が5歳児の見た目に変わる。
「どう?惚れた?」
5歳児になった悪魔は、ほっぺがぽよぽよ、お腹もぽよぽよ、おめめが大きくて死ぬほど可愛い。
……が。
「中身がさっきの奴だと思うと乗り切れない部分がある。」
「だったら腹肉を摘むな。」
はっと右手が腹を触っていることに気づいた。無意識にやってしまうらしい。危ない危ない。もっと意識的に堪能しなくては。
「ちゃんと演じてくれ。5歳児らしく。」
「ね、おじしゃん。ほっぺにちゅうしたい。」
「ふぶぐっ。」
愛らしい眼差しにやられて鼻血が噴出した。
「おじしゃん、へんなの」
悪魔が小さいおててを伸ばし、俺の鼻をさっと拭った。
そんなことをしたらおててに血がついてしまう…と思ったが、おてては綺麗なまま、鼻血まで止まっていた。これが悪魔の力だろうか。
「ふふっ。可愛いね。ちゅうしてあげる。ふふっ。えっと…お名前は?」
「カリジュです。5さいです。」
「カリジュくん!ああんっ、いいこいいこ〜〜!おじしゃんがちゅうしちゃうっ………?」
悪魔の背がにゅっと高くなり、顔立ちが少しシャープになった。手もなんだか大きい…。
「えっと……?」
「カリジュです。10歳です。」
「じゅっさい?!」
なんてことだ。黄金の5歳が、今ここで失われた…。
「おじさん、ちゅうしてくれないの……?」
「は?!そんなのするわけ…」
「僕のこと、嫌いになっちゃった……?」
5歳の面影を残した悪魔が、今にも泣きそうな顔で俺を見上げている。
「嫌いになった。」
「うっ、うえ〜〜。」
「げ、泣くなよ。……あれ?」
今度は悪魔の背が徐々に縮んでいく。まさか元に戻ってくれるのかと期待したが、少し大きなところで止まった。
「カリジュです。7歳です。」
「…‥7歳。」
「ちゅうしてくれますか…?」
泣いたせいで若干赤くなった目で、悪魔は尋ねた。
「…………まあ……いいか。」
「よかったぁ!」
悪魔は俺に飛びつき、柔らかくて小さな唇でキスをした。
「あっ……あ〜〜〜。これでもいいかも…。」
「ほんと?!」
悪魔は喜んで飛び跳ね、またしても背がぐんと伸びていく。
「あっおい止まれこら!」
「カリジュです。12歳です。」
「はあ?!」
俺の反応を見て、悪魔の背は再び縮んでいく。
「カリジュです。8歳です。」
「あ、ああ、まあこれくらいなら……。」

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