ケモミミホームズと天敵

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「叶谷さんがいないときにも、あの人、ケモミミですよ」  どうやら、聡花がいないときにも、あのベーカー街は存在しているらしい。 「えっ?  じゃあ、あれ、私が管理官をマイルドにしようと思って生やしてるんじゃなくて。  自分で生やしてるんですかっ?」  声が大きくなりすぎた。  階段途中の桐生が、ん? という顔でこちらを見る。  蜂村は、 「マイルドになりたいのか。  実はケモミミ好きなのか。  ……桐生くんは相変わらず、面白いですね」 ともらして、ちょっと笑った。  近づいてきた桐生に、 「お、お疲れ様です~」 と聡花は笑顔を向ける。                 「ケモミミホームズと天敵」完
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