―序章―

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葉子とのやりとりもなんとか早々にに終わらさせて(それでも10分はかかったのだが)、克樹が席に戻ると大輔からメールが来ていた。 ★飲み会のお知らせ★ 8月×日午後6時にいつものゲーセン集合!飲む場所は集まってから適当に決めるべ~出欠は大輔までメールか電話で!よろしく! (ゲーセンか…あの頃はいつもあそこだった…) 学生時代にはちょくちょく実家にも帰って、大輔や他の友人ともよく飲み会をしていたものだった。 待ち合わせ場所は、ゲームセンターで、決まって集合時間にみんな揃わないというのが定番だった。 その頃から、大輔は文句を言いながらも幹事役を買って出て、みんなにマメにメールをよこしてくれるのだった。 (大輔だって忙しいだろうに…) そんなマメな大輔に克樹はとても感謝していた。 大輔に手早く返信メールを出した後、克樹はその日の仕事のスケジュールを確認してから(性格が現れているが)仕事に取り掛かった。
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