小林悠

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春は訪れた珍しく早起きをした功はゆっくりと通い慣れた通学路を行く。 川田 功 刹那高校二年生少しカッコいいどこにでもいる普通の高校生だ。 「オッス 功 どうした今日はやけに早いな?」 山口章吾 こいつは功の親友で小学校二年生の時からの友達だ。 「今日はたまたまはやく起きただけさ」 と功は言った。 「とかなんとか言って実はクラス替えが気になるんだろ?」 と章吾が言う。 「そんなこと別に気にしてないよ」 「本当か?」 と章吾が言う。 功にとってクラス替えなんてどうでもよかった。 過去の過ちそれが大きくそんなことを気にする気はなかった。 一緒に通えるはずだった学校・・・・・・・・ それが今は遠い存在だった。 「・・・・・・・・・聞いてるか功?」 「聞いてるよ」 耳には入ってきていたが頭には入っていなかった。 いつもと同じ通学路は変わらない・・・・・・が 前から少女が突進してきた。 「どいてくださいー」 「うおっ!?」 派手に転けてしまった。 「ごめんなさーい」 少女はそのまま走り去って行った。 「あれ誰だ・・・・・・?」 「一年の時いただろ 小林だよ」 「小林?」 思い出したように功は彼女の後ろ姿を見つめが功と小林悠との初めての出会いだった。
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