64人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後―――――――――
「川田くーん 一緒にお弁当食べようよ」
「何でそうなんだよ」
「だって一人じゃ寂しいから・・・・・・」
「家に帰って食べたら?」
「私一人暮らしだから」
「じゃあ 他の友達とでも・・・・・・」
「私 友達いないから・・・・・・・・」
彼女にも悲しい過去がある――――――
それを知ることになる前のこと
「しょうがねぇな 一緒に食ってやるよ」
「ほんとー ・・・・・・・・あり・・・・がとう」
悠は涙を溢した。その雫は綺麗に光っていた。
「どうしたんだ?」
功は慌てて聞いた。
「久しぶりだから・・・・・一人じゃないのが」
「小林・・・・・・しょうがねぇな
俺がお前の友達になってやるよ」
「川田くんありがとう・・・・・・・」
それが二人の本当に切ない物語の始まりだった。
最初のコメントを投稿しよう!