小林悠

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放課後――――――――― 「川田くーん 一緒にお弁当食べようよ」 「何でそうなんだよ」 「だって一人じゃ寂しいから・・・・・・」 「家に帰って食べたら?」 「私一人暮らしだから」 「じゃあ 他の友達とでも・・・・・・」 「私 友達いないから・・・・・・・・」 彼女にも悲しい過去がある―――――― それを知ることになる前のこと 「しょうがねぇな 一緒に食ってやるよ」 「ほんとー ・・・・・・・・あり・・・・がとう」 悠は涙を溢した。その雫は綺麗に光っていた。 「どうしたんだ?」 功は慌てて聞いた。 「久しぶりだから・・・・・一人じゃないのが」 「小林・・・・・・しょうがねぇな 俺がお前の友達になってやるよ」 「川田くんありがとう・・・・・・・」 それが二人の本当に切ない物語の始まりだった。
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