せつな

高岡美菜

暗くなる街に明かりが灯る｡功は夕飯の買い物の帰りだった｡
｢ふぅ～今日はさばの味噌煮だな｣
と独り言を言いながら帰っていた｡ ｢あれ!?あれは!!!｣ ふと見るとそこには刹那校の制服を着た美少女が男達に囲まれていた｡
｢どけよ!｣とその少女が叫ぶ｡しかし男達はどく気はなく笑っていた｡
｢捕まれ逃げるぞ!!!｣とっさに功はその少女の手を掴み逃げた｡
なんとか逃げ切った二人はベンチに座る｡｢じゃあな｡｣少女はそう言って立ち去ろうとしたが、
｢それだけかよ?ほかに言うことは!｣と功が言い返す｡
｢別に助けて欲しかった訳じゃない｣と少女も言い返す｡
呆れた顔で功は言う
｢お前名前は?｣

｢えっ!?｣

｢名前だよ！助けてもらって名前も言えないのか!!｣
少女はムッとしていった。
｢高岡美菜(たかおかみな)｣