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さらに暗くなる街その後二人は一緒に帰っていた。
「ついてくるな!」
「お前みたいな美少女を置いて帰るなんてできね~よ」
「うるさい黙れ!!!」
美菜の声が響く。
「なんだよそんなに俺が嫌いかよ」
「別にあんたが嫌いな訳じゃない!男が嫌いなんだ!!」
きっぱりと言った美菜の瞳は真剣だった。
「何でだよ!?」
「お前に言う義理はない」
「あれ~さっき助けてもらったのは誰だっけ?」
嫌味な感じで功は言う。
ムッとして美菜が応えた。
「お前嫌なやつだな」
「お前が言わないのが悪い」
渋った顔で男嫌いの訳を話し始めた。
「中2の時・・・・・好きだった人に告白して付き合ってたんだ」
美菜が真剣に話しているのを功は真剣に聞いていた。
「私は本当に彼が好きだった・・・・・けど」
そこで美菜の瞳に涙がうっすらと浮かぶ。「彼は私の他に彼女がいたの!!!」
緊迫した空気がピークになる。
「それって二股?」
功が口を開く。
「それだけならまだ許せるだけど・・・・あいつは・・・」美菜の顔に憎しみが見えた。
「私とは遊びだったて言ったんだ!」美菜の顔に憎しみと悲しみがこもる。
「そうだったのか・・・・」と功は言う。
二人の間に沈黙が流れた。
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