初試合

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西沢学院の攻撃。打者は4番神城からだった。 柳沢は真っ向勝負を挑んだ。 渾身の一球はこの日最速の147㎞を記録した。 柳沢(よし、これはいける)2球目もいいコースに決まった。しかし、神城はバットを振る気配がない。 3球目内角高めに力のあるボールを投げた。 その時、獲物を仕留めるかのように神城が鋭いスイングをした外野で打撃音が聞こえた頃にはボールはすでにスタンドに入っていた。柳沢は動揺を隠せなかった。4ー1点数は有利だったが大きな1点を失った気がした。
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