花ひらく音

「わたしのバラを見つけてきてね。そして、どんな香りがしたのかを教えて」

灰黒猫

6分 (3,156文字)
読んでいただけたら、心に響くものがありましたら、うれしく思います。

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あらすじ

 朝の六時から八時までのあいだ、花のひらく音が聞こえる。とてもかすかで、やわらかな。静かにふれあう花びらの音。  それがぼくにだけ聞こえる、人間が生きている命の音だと知っていた。 このひとの花は何

目次 ・ 全4エピソード

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感想・レビュー 2

読後感がほのぼのとして

飾らない、また背伸びせず平易な言葉で綴られている所に好感を持ちました。要所では描写も行き届いていて、私などがとうに無くしてしまった感受性や詩心を作者様がふんだんにお持ちなのが随所に窺えるお話でした。
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静かで力強い

色彩や香りが心地よかったです。とても静かなのに、どこか力強いものが根底に流れていて、独特の世界観が感じられました。自分もこんなふうに花が開く音を聞いてみたいし、こんな不思議な人に会って言葉を交わしてみ
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