行きのバス

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舞子が私立の高校に入学したのは、2年前のことだ。 学校は、家から少し離れていたので、舞子はバスで通っていた。 あの日も舞子は、学校へ行くためバスに乗り込んだ。 『あの人、今日も本読んでる…』 毎朝同じバスの中に、自分と同じ制服の男子生徒がいることに、舞子は気付いていた。 『同じ学校か…何科の人なんだろう?』
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