プロローグ

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プロローグ

 「先輩、今夜も俺を指名してくれますよね?」  オフィスの給湯室。二人きりの空間。淹れたてのコーヒーの匂いが漂うなか、耳元で囁かれる。  ムスクの香りに、少し掠れた甘い声に、首を横に振ることが出来ない。  静かに頷くと、耳元にふっと笑った息が掛かる。それだけで、コイツとの夜を思い出して体が熱を持ってしまう。    俺は、この春入社したばかりの後輩と、悪い秘密を共有している。

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