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本棚に追加小さく息を吸い込み、途切れそうになる声を絞り出して、言い切った。
「だから、俺……晋也さんのとこがいい! 住み込みで料理でも掃除でも洗濯でもするから…!」
モニター越しの晋也さんの表情が、一瞬固まる。
目を見開いて、声も出さないまま
ただ俺を見つめていた。
その沈黙が、ひどく長く感じられた。
やはり迷惑だったかもしれない。
こんな風に突然押しかけるなんて、子どもすぎたか――。
そう思った瞬間
ガチャリと音を立てて、目の前の扉が開かれた。
「とりあえず入っておいで。寒いだろ」
晋也さんは困惑の表情を消し、いつもの優しい声でそう言った。
言われるままに家に上がらせてもらうと、すぐに温かいリビングへと通された。
暖房が効いているのか
外の冷気とはまるで違う、じんわりとした温かさが体を包み込む。
ソファに座るよう促され、晋也さんはキッチンで温かい飲み物を用意してくれた。
湯気の立つマグカップを差し出され
両手で包み込むと、冷え切った指先にじんわりと熱が伝わった。
「あのさ、柊」
晋也さんは、俺の向かいのソファに座り
少しだけ真剣な表情で俺を見た。
「……?」
「一緒に住むのは歓迎するよ。いや……ご飯も掃除もありがたいけど、それよりも……」
少し間を置いて、また続ける。
「ほら、柊の両親…昔から良い親とは言えなかったし…気持ちの整理まだ着いてないんじゃないかなって心配でさ」
その言葉に、俺は思わず俯いた。
晋也さんは、俺の親のことをよく知っていた。
「……大丈夫だよ、親父はずっと酒飲んで俺に当たってくるし、二つの家庭まで持ってたくせにアル中で死んだし」

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