14. 迫る魔の手と救いの手

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 文明が仕切り直し、桃子は不満げに鼻を鳴らす。 「瑤姫さん、行きましょう」  龍が手を差し出す。  ──桃子の暴力から、初めて誰かが守ってくれた。  気づけば、その手を取ってしまっていた。  震える手のまま、意識とは裏腹に。 (……助けてくれた……)  その優しさが、龍の裏切りを塗り潰してしまう。  瑤姫に見えないところで、龍は口元をわずかに歪めて、微かに笑っていた。

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