始まりは夢の中

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始まりは夢の中

 「お父様ー!このお野菜はもう収穫しても大丈夫?」  「そうだな!そろそろ食べごろだ。大きさを見ながら収穫してくれ」  「はーい!」  ここはカナハーン帝国の外れにある小さな子爵領。    私、リオーネ・マクガナルアはこの片田舎を治める子爵家に生を受け、18歳になったばかり。  帝都に居を構える高位貴族のご令嬢とは違い、ごくごく平凡な見た目……日々両親の畑仕事を手伝い、貴族でありながらおおよそ淑女とはかけ離れた生活を送っていた。  カナハーン帝国は私が生まれる前、一人の女皇帝によってかつてないほどの栄華を極め、国は賑わい、貴族は贅を尽くし、多くの国が帝国の従属国になりたがるほどに勢いはとどまるところを知らず…………しかし彼女が亡くなった後から見る影もないほどに衰退し、我々小貴族は平民のように細々と暮らしている。  「今日採れたお野菜は明日市場に持っていくの?」  「そうだな、今日持って行っても帰りが遅くなりそうだ。明日の朝一で持っていく事としよう」  「分かったわ」  「皆、お疲れ様!そろそろ日が高くて暑くなってくるので邸に戻りましょう」

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