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パミエラ王女を運んでいる最中もリオーネの顔が頭から消えない。
不安そうな表情……王女を回復させて戻ったら必ず甘やかして沢山愛を囁くんだ。
彼女はすぐに自分の本心を隠してしまうし、その方がいいと判断したら本音を言わなくなる。
早くリオーネのもとへ戻りたい……客室の一つに王女を寝かせ、聖力を使い回復させていくと、王女の顔色がみるみる回復していった。
「よし、もう大丈夫だ。あとは侍女に声をかけて――――」
「殿下……」
ベッドから離れようとした瞬間、パミエラ王女の弱々しい声が聞こえてきたのだった。
「パミエラ王女。意識が戻ったのですね。良かった」
「殿下、お願いです。今夜だけで良いですから、ここにいてくださいませんか?」
瞼が少し開かれ、懇願するような瞳でこちらを見つめるパミエラ王女。
こんな風に王女に縋られるのは、男としてはとても喜ばしい事なのだろうな。
しかし私の中には何の感情も生まれない。
「申し訳ございません、パミエラ王女。私には私を待っている人がいますので」

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