2話🍀始まり🍀

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  あたしが高校2年生に なった頃――     「亜紀亜紀っ!!」     『え?』     興奮した様子で あたしの元に寄ってきた 友達。     「亜紀の新クラス、C組だって」     『……?うん。それで?』     きょとんとしているあたしを見て     その友達は頭を抱えて ため息をついた。     「亜紀、知らないの?! あの有名な橘の双子も、 C組なんだって!」     『ふーん……』     興奮してる友達と違って、   あたしは冷静に ジュースを飲んだ。     このときはまだ……     そんな別世界にいる 金持ちな双子なんて――   関係ないと思ってたから。
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