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――教室に入り、
あたしは自分の席に着く。
あたしの席は一番後ろ。
そして、一番前の席には
たくさんの人だかり。
考えなくてもわかる。
――双子だ。
「ねえねえ!」
そのとき、誰かに肩を叩かれ、
あたしは振り向く。
そこには、栗色の髪の色をした
女の子。
(か…かわいー……)
「遠野さん……だよね?」
『あ……うん。
そうだけど――…』
「あたしは、栗原鈴華。
ね、友達になろうよ?」
そう言って、
あたしの横の席に座った。
『……友達?』
「うんっ。友達!」
(唐突に友達になろうって
言う子も珍しい。)
そんなことを
思いながらも……
『うん。いいよ!』
あたしは頷いた。
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