2話🍀始まり🍀

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  ――教室に入り、 あたしは自分の席に着く。     あたしの席は一番後ろ。   そして、一番前の席には たくさんの人だかり。     考えなくてもわかる。     ――双子だ。     「ねえねえ!」     そのとき、誰かに肩を叩かれ、 あたしは振り向く。     そこには、栗色の髪の色をした 女の子。     (か…かわいー……)     「遠野さん……だよね?」     『あ……うん。 そうだけど――…』     「あたしは、栗原鈴華。   ね、友達になろうよ?」     そう言って、 あたしの横の席に座った。     『……友達?』     「うんっ。友達!」     (唐突に友達になろうって 言う子も珍しい。)     そんなことを 思いながらも……     『うん。いいよ!』     あたしは頷いた。
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