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『ていうか……よかった。まだそれらしくワンピース着て来て。
これでいつもみたいにジーパンで
来てたら赤っ恥!!』
あたしは思わずそう口に
出してしまった。
そのとき……
『……ぷっ……』
『……?』
背後から笑い声が聞こえて
振り向くと――
『橘優斗……!』
『あれ。名前覚えててくれた?』
『……嫌でも頭にインプットされてますから……』
あたしは苦笑いで
そう答えた。
『……そ?
それは光栄。
俺ってそんな有名なんだなー』
『………』
(……イヤミをかわされた。
そしてイヤミで返された……)
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