2話🍀始まり🍀

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  『…あ…あの。 それはそうと、なんでさっき 笑ってたの?』     『あぁ、あれ? だってさ、実際ジーパンで来てる人 いるから、なんか笑えちゃって。   ほら、あの子、半泣き状態。』     彼が指差すところを見ると……     いつもの普段着で来てしまったの だろう。     ――かなり浮いてる。     『……浮いてるなぁ。』     そうクスクスと笑う優斗。     (この人…… 実はすっごく性格悪いんじゃ ないの……?)     『じゃあ俺、あっち行くから 楽しんでって。』     優斗はそう言って、 人混みのほうへ歩いていった。     (楽しむ……ねぇ。)     部屋の中央に たくさんの料理が並べられてる。     すでに取って食べてる クラスメートもちらほら。     『……どうしよっかな。』     あたしがまた一歩歩きだそうと した時。     「亜紀~!!」     そう叫びながら抱きついてきた 女の子。     『……鈴華!?』
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