2話🍀始まり🍀

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  『「いただきまーす!」』     あたし達は手を合わせ、 目の前の料理を食べ始めた。     「……ねえねえ、亜紀。」     『ん?』     鈴華はスープを飲みながら あたしに問いかける。     「亜紀は、彼氏いる?」     『……彼氏? いないよー。』     「えー!?いないの!? 亜紀かわいいから、 絶対いるって思ったのに。」     『いやいや……!!』     (鈴華に言われると…… 嫌味にしか聞こえないです……!   これって―― あたしがグレてんのかな。)     あたしはふっと笑った。     「じゃあじゃあ、 今までに付き合った事は?」     鈴華は目をキラキラさせながら 問いかけてくる。     『鈴華って…… 恋バナ好きなの?』     「うんっ。すごい好き!」     鈴華は可愛らしい笑顔で 返す。     「……って、話そらさないの!   付き合ったことは? ある?ない?」     あたしはため息を一つついて   サラダをつつきながら 言った。     『――あるよ。』
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