2話🍀始まり🍀

17/32
前へ
/487ページ
次へ
  あたしはグラスを 手に取って、   パーティー会場の中央へと 向かう。     そこであたしは悩みに悩んだ結果 オレンジジュースを注いだ。     (庶民は庶民らしく♪♪ ……なんちゃって。)     あたしはジュースを 注ぎながら考えた。     (中学の時の彼の話するなんて 思わなかったなぁ……。   そういえば、 今頃どうしてるかな?   ……まぁ… あたしには関係ないけど。)     あたしはグラスを持った。   ――考え事をしながら。     だから気づかなかったんだ。   背後にあいつがいることに。     あたしはそのままくるっと 振り向く。     その拍子に……     ――ドンッ!!     『…ひゃっ……』     『……いって……! てか……あぁー!!』     あたしは急に大声を上げた相手に 驚きながらも……     『ご……ごめんなさい!!』     あたしは顔を上げる。     そのとき、あたしはサーッと 青ざめていった。     『てめぇ…… どうしてくれんだよコレ……』     べっとりと衣服に黄色いシミを 作った――     橘隼人があたしを 睨みつけていたから。  
/487ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9636人が本棚に入れています
本棚に追加