2話🍀始まり🍀

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  『まぁまぁ、逃げんなよ亜紀。』     そう言って、 あたしの腕を取ったのは隼人。     (……なんで腕掴むの!? なんで笑顔なの!! ――なんで呼びすてなの!?)     あたしの頭の中は “なんで”でいっぱいだった。     『……ははっ。 ワケわかんねーって顔してる。』     遠くからクスクスと笑う 優斗。     (やっぱ性格悪い……!!)   あたしは遠くから 優斗を睨みつけた。     『俺さぁ“奴隷”って言うの 欲しかったんだよな。』     隼人は満面の笑顔を浮かべながらそう言った。     『………。 はぁ……!?』     あたしはつかまれた腕を 払おうとする。     『……っと、拒否権はねぇよ?』
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