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『は……隼人……。』
あたしの手首を掴んでいたのは…
悪魔その①
橘隼人。
そして――
捕まりたくなかった人物。
『お前、忘れた?
今日は、水曜……だぜ?』
そう意地悪そうに
フフンと笑う隼人。
『――そうだけど!!
あたしは今日、部活が――!!』
「亜紀~……」
遠くの方から
こっそりとこっちを見ている人。
あたしの部活仲間だ。
『そういうことだからっ……』
思いっきり腕を振りほどこうと
したけれど――
『……う。』
無駄な努力に終わる。
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