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『……隼人、
そんなこと言ったら、
亜紀が怒るのも当たり前だろ?』
『……ふん。』
優斗に言われると、
隼人はすぐに黙るんだ。
――いつも、優斗にだけは
逆らわない。
なんでかは……
知らないけど。
優斗はこうやって、
あたしに助け船を出してくれる。
『本当にね!!
あたしの家庭を脅しなんて――…』
『――いや、それは間違ってないけど?』
(……はぃ?)
『言う事聞いとかないと……
亜紀の父を潰すことなんて――
容易いから。』
『そうそう!!』
そう言う優斗と隼人の顔は――
満面の笑顔。
……悪魔のような。
『……前言撤回。』
(助け船どころか……
悪化させたし!!)
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