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「おはよう、七崎さん」
「お、おはよう…ございます」
保健室に入ると、保健の先生がほほ笑んで挨拶してくれた。
保健の先生は安田先生と言って、眼鏡をかけた女性の先生。年はお父さんと同じくらいだろうか。いつも笑顔で優しくて、私の話をうなずきながら聞いてくれる。
安田先生だから、私は保健室登校を何とか続けられるのかもしれない。
保健室には、今は安田先生以外誰もいない。
私は部屋の奥、安田先生のデスクの近くに置かれた机にカバンをかける。そしてそのまま着席した。
これは保健室登校が決まってから、ここに置かれた私のための席だ。
安田先生は私と目線を合わせ穏やかな笑顔を浮かべた。
「七崎さん。今日は体調はどう?朝ご飯は食べれたかな?」
「は、はい…。悪くない…です。朝ご飯も一応…食べました」
「そっか。良かった良かった。最近、寒くなってきて、朝がつらいよね。先生はね、今日はうどん食べてきたよ」
「そうですか…。うどん、私も好きです…」
「おいしいよねー。先生、もともと関西出身だから蕎麦よりうどん派なんだ。七崎さんはどっちが好き?」
「え、えーと…私もうどん、かな……」
そんな他愛もない会話を安田先生と交わす。
時々、先生から体調や勉強を気遣う質問がはいり、それに正直に答えていく。
こうして私がどこまで回復しているのか、教室にいつ戻れそうか見ているのかな、なんて思う。

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