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True Love
行かないで?
本当に、行かないで?
僕は君を愛している。
その気持ちに、嘘も偽りもないよ?
ずっと君と一緒にいたい。
君と一緒に幸せになりたい。
本当に、君を幸せにしたい。
だから、行かないで?
夢の中の僕は、必死に深雪に訴える。だけど、深雪は、僕を振り払って行ってしまった。他に好きな人ができたとか、そういうわけではなく、僕と一緒にいても幸せになれない、それが深雪の下した決断だったようだ。
いつものベッド。いつもの部屋。一人きりで目覚めた僕の目からは、涙がこぼれていた。どうやら、夢を見ながら泣いていたらしい。僕は右手の甲で涙を拭い、ベッドから抜け出した。立ち上がって、大きく伸びをしてみるが、頭は相変わらずぼんやりとしたままだ。
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