温かな記憶

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「先輩!実家の親からタラの芽送られてきたんで、これお裾分けです。」 北陸出身の後輩が袋に入ったタラの芽を部署内で他の社員にも配り歩いていた。 「わぁ!アンテナショップでも3個で500円もする山菜じゃないですかー!」 「大量に送られてきて困ってまして…俺の家も小さい頃よく春先に食卓に出たんですが、苦手なんすよねー、苦くて!」 その言葉にプッと笑いがこぼれた。 「それなら、いい食べ方知ってるよ。」 あの日のタラの芽のお礼に今度こそ母に会いに実家に帰ろうと思った春の日だった。

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