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カーロは頬についた脂肪を震わせながら命乞いを始める。
「か、金か?金が欲しいのか?幾らでも出す!1億でも100億でも!」
「馬鹿しか言わない数字ですよ、それは」
指先が引き金に掛かるのを見て一層震えを増す。
「……待て……聞いた事がある……」
震えながら、カーロは男を見つめた。
「その男は犯罪を犯している貴族ばかりを狙い、確実に殺すと……、『貴族殺しの暗殺者』……お前の事か……!?」
「……その呼び方、ダサくて嫌いなんですよね」
何の躊躇いもなく、その引き金が引かれた。
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