うさぎの恋のお話

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
兎は恋をしました。瞳がつぶらな♀はとても優秀で 本当に叶わないと想っていたの 代わらぬままと… 夢は特に無いと感じていた 乏しい兎は初夏の日。 謂る(いわゆる)“脱兎”♂の兎は赤面を果たし その場を去ったのです 暗く細永い未来に不安を感じつついつしか大人へと駆けあがりました。 兎は恋を果たすの。その紅い瞳で見つめられて 嬉しくなるからピョンピョン跳ねた その長い耳はきっとあなたの為 決意をした夜 見上げると満天の星です。きらめく一方、 ♀兎は未だ知る由もない そんなの百も承知で愛するのです 明白な恋心でしょう。不満を感じつつ今日も一匹とて人参(エサ)をかじるの 兎は恋をしました。瞳がつぶらな♀はとても優秀で 哀しみは未だ早いと想っていたの 男の子だから…強く在りたい あなたの為 暗く細永い未来に不安を感じつつ いつしか大人へと駆け上がりました。 兎は恋をしました。瞳がつぶらな♀はとても愛想良く 誰からも愛される存在なのです「君の一番になりたい…。」そう思った♂(ボク)はきっと♀(あなた)を手に入れるのでしょうか? 果てしなく低い可能性でも善い。あなたの為にここにいます。いつでも
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!