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俺は自分の頬を力いっぱいつねった
「……覚めない」
俺はボソッとそう言った 夢なのに何故?
「あ~そんな事したって意味ないよ ここはただの『夢』じゃないから」
彼女は俺に無表情に言い放った
「えっ?」
俺の頭はパニックした ここでいったい何をするのか? 腕のない人 腕のないフィギュア 今回は大変? 絶対にここに居てはいけない嫌な予感がする でも出口がない…それに起きれない…
「まぁ落ち着いて!!」
と、言って背中をバシっと叩かれた
「アタシが色々教えてあげるから♪てる君はなんか可愛いから特別ね♪」
可愛いから特別って…心の中で苦笑い 今この未知の空間にある唯一頼れる存在が直美である 彼女の言葉もあって不思議と彼女といると安心感が少しは湧いてきた
「ありがとう…」
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