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本棚に追加 色素の薄い猫っ毛の彼がいなくなったのは、夏の終わり。
病気だった。
つい最近まで隣にいたはずの温もりが、もうどこにもない。
その現実を受け入れることができず、私は何度も頬をつねった。
葬儀のあと目についたコンビニで買い物をして、二人で暮らしていた家に帰った。
袋から冷たいチョコアイスを取り出して、冷凍庫に入れて。
あ、と声が漏れた。
もうチョコアイスを買う必要はなかった。
喜んでくれた人は、もうこの世のどこにもいないのだから。
私はその場に崩れ落ちて泣いた。
彼はチョコアイスが好きだった。
暑い夏には毎日食べていた。
寒い冬には炬燵に入って食べていた。
そんな彼のためにコンビニで買って帰るのが習慣のようになっていて、冷凍庫には必ず三つは入っていた。
私は甘いものがあまり得意ではなかったけど、彼がいつも「一口あげる」とスプーンを差し出すから、毎日一口だけ食べていた。

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