彼が好きだった、甘ったるいチョコアイス

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 あれから何日経っただろうか。  私たちの家に、親友が訪ねてきた。  手にはスーパーの袋を持っている。  茶色く染めた髪を肩の上で切り揃えている彼女は、彼の妹だった。  恋愛とは無縁だった私に、親友の彼女が兄を紹介してくれて、私たちは出会ったのだ。 「……簡単に食べられそうなもの、買ってきたから」 「……ありがとう」  親友が冷蔵庫を開けて、買ってきたものを入れてくれる。  彼女だって、兄を亡くしたばかりなのに。 「あ……」  冷凍庫を開けた親友が、手で口を押さえた。  その背中が震えはじめて、のろのろと近づく。 「ねえ、これ……」  親友が震える手で指し示したのは、茶色のパッケージのアイスで埋め尽くされた冷凍庫だった。  いつの間にこんなに買っていたんだろう。 「ねえ、あんた甘いもの、嫌いだったよね?」  私は口を横に引き結んだ。 「……一緒に食べない?」  その問いに黙って頷いた。  親友と私で一つずつ。  スプーンですくって口に入れる。  最初は冷たさを感じて、すぐに甘ったるい味が口いっぱいに広がって。  一口で十分だと思ったのに、残りを食べてくれる人はもういなくて。  緩慢な動きで、二口目を口にした。

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