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 婆ちゃんが死んだ。  突然家で倒れ、大慌てで病院へ運んだところ、たった数日で亡くなってしまった。  いわゆる大往生だったのだが、葬式がすんだ今になっても、俺は婆ちゃんの死を受け入れきれずにいた。  夕飯の時、食卓にいないことに気づくと、つい婆ちゃんを呼びに行こうとしてしまうし、猫のワビスケがうろうろしていると、一緒に婆ちゃんを探してしまう――。  長く一緒にいた人は、目の前から消えてしまっても、心の中からはなかなか消えないものなんだなと思う。 「人は死んだらどうなるの? お星様になるって本当?」  俺がまだ小さい頃、婆ちゃんに聞いたことがあった。 「星にはならないよ。死んだ人がみんな星になっていたら、空は星だらけになって眩しくてしょうがないだろう? 死んだら体はいつか土にかえって、魂は極楽浄土へ行くらしいよ。少なくとも、わたしはそうだったらいいなと思ってる」  婆ちゃんは、ワビスケの前に飼っていたカフェラテという猫を撫でながら言った。  どこかで聞いた笑い話みたいな答えだったけど、毎朝、仏壇にお茶を供えて拝んでいる婆ちゃんが言うんだから、そういうことなんだろうなと思っていた――。

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