あなたは私の、

4/4
前へ
/68ページ
次へ
――あっ。 ちょっとだけいじめすぎちゃったかな。 でも、これも想定内。 私はすぐに一歩近づいて、ぎゅっと抱きついた。 「ふふっ、冗談だよ?」 「……っ」 すると、蒼くんは苦しそうに、けれど、心の底から安堵したように息を吐き、私を抱きしめ返してきた。 縋るように。 全身で、「失いたくない」って叫んでるみたいに。 「……いやだ」 「ん?」 耳元に落ちる震える声。 口元を緩めながら次の言葉を待つ。 「絶対……別れたくない」 かすれた小さな声。 まっすぐな依存が、胸の奥にぞくりと響く。 私はにっこり笑って、スリッと頬を寄せてくる彼の柔らかな髪を撫でた。   あなたは私の思い通りに動く、可愛い可愛いお人形さん。 私が飽きるまでは。 ずーっと、側にいてあげる。 だから。 飽きさせないでね。 ずっと、面白いままでいて?

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>