虹む波だと脱兎さん

愛すべき未熟者たちの【連作掌編集】

トコダ トコ(旧・床田とこ)

14分 (8,000文字)
こういう"変化球"で妄コンに挑戦するのはアリですか? ある意味ファニーな【人形/ぬいぐるみ】のチェイン・ストーリーです。

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あらすじ

 人間、なかなか変われない。  大人になっても子供のままで、子供の方が大人ぶっていたりする。だから世の中皆んな、愛すべき未熟者。  このお話は、ある未熟な家族四人が"変われなかった"成長(途上)物語

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感想・レビュー4

逃げ道の大事さ

人はどこかに逃げ道があるからこそ心を平穏に保って生きていけるかもしれませんね、そう思わせられる作品でした。ぬいぐるみの名前が脱兎さんなのも作品を象徴する名前だと気づかされました。

こういう作品が「AIには書けない文章」だと思うのです

海美ちゃんの大切なウサギのぬいぐるみの名前は「だっとさん」。それはおじいちゃんの愛車「ダットサン」につながり、おじいちゃんがかつて妻に、そして息子へ密かに送ったメッセージ「去らば脱兎の如く 然らば太陽まで跳ねよ」という言葉につながっていく。 8000字という短い物語に四人の人生とそのつながりをぎゅっと詰め込めるのは、「だっと」という一つの言葉にウサギのぬいぐるみへの愛着やクラシックカーへのこだわり、逃げることの重要性を含ませているからだと思います。 そして読者はそれぞれのつながりを発見することに喜びを感じます。言葉に込められた想いや言葉にまつわる思い出を感じ取って、感動がより一層深まります
ネタバレあり
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逃げることは生きること

一時期「逃げ恥」なんていう番組が社会現象になってましたが。あの某国民的アニメシリーズ「水星の魔女」にも「逃げればひとつ手に入る」というキーになるセリフがありました。 ですが。 この世界は「逃げずに立ち向かう」ことが美徳となりすぎ、過度なほどに「前進あるのみ」が正しいと思い込まされているように思います。 しかしながら野生の世界を見てください。例えばハーレムを作るボスのオスライオンやセイウチは常に他の若いオスから世代交代を賭けて勝負を挑まれる運命にあります。 こうしたとき、どちらか一方が「これはどうも形勢不利だな」と悟ったらまだ余力が残っている時点で勝負を捨てて「逃げ」に転じます。魚の縄張り争い
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公開日2025/10/13

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