エピローグ

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 言葉を話すようになっても、一切僕と口を聞いてきれない。  そこは香澄もひどく気にしていた。  ある日、魔法学校幼等部から帰ってきたリファが「柊生ってどんなヒト?」と聞いてきた。クラスの男子に「柊生様の子じゃなくて残念だったな」と言われたらしい。多分その男子も柊生が誰かわかっていないのだろうが……。  初めてリファが僕に話しかけてくれた。  僕は嬉しくて、柊生との出会いから香澄から聞いた話までわかりやすく話した。  いかに柊生が良い奴か、いかに柊生に助けられたか、ありのままを話した。  不定期に柊生の話を聞きに来るリファ。  回を重ねるごとに、より詳しく語った。  本当に、リファとのつながりは柊生の存在だけだった。 「私、柊生さんの世界での魔物討伐に立候補したい」  リファの意見を聞く前にほぼリファに決定していたのだが、香澄がひどく渋っていた。 「国家魔法機関が決めたことだから」  リファが異世界へ行ってしまうのは寂しいが、これでまた柊生と繋がりが持てると喜んでしまったのも事実。  20年前に嫌な別れ方をしてしまったので、関係を修復したかった。  異世界で魔物討伐というものは想像以上に大変だったが、柊生が住む世界を守ることで、何度も窮地を救って貰った借りを返すことが出来て良かったと思っている。  そしてまた、柊生に借りを作ってしまったようだ。  僕がメルキトロ国へ帰る間際に、リファが近寄ってきて言ったんだ。 「父様の娘に生まれて良かった。ありがとう」  柊生と巡り会えたことを言っているのだろうか。  リファに宿したヨッコの魔力が結果的に役に立ったので、そのことを言っているのだろうか。  深い意味はわからない。  いずれにせよリファとの関係が修復されたのは柊生のおかげ。  リファに笑顔でそう言ってもらえて、単純に嬉しかった。  今はまだ、これだけで充分だ。  そのうち、柊生も交えて語り合えればな、と思う。 (おしまい。ここまでお付き合い、ありがとうございました✨)

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