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本棚に追加序章*別れ
「離婚しましょう。」
それは突然だった、
俺…青木海斗。
目の前に座っているのは、
俺の愛する生徒の一人で…
妻になった青木なお。
俺の愛する生徒
…なんて、取り方によっては、あまり聞こえは良くないかも知れない。
いや…
俺となおの間に生まれた娘が、
俺の職業の男を連れて結婚するなんて言ったら?
…考えただけでもゾッとする、
ひとまず息子で良かった。
「ね?海斗?さん?」
「うん?新しいドラマか?映画でもみてるのか?」
「ドラマも映画も興味ないくせに…。」
俺達に会話がないことはない。
彼女は悔しそうに眉間にシワを寄せ、目まで閉じ悔しそうに俯いていた。
「なおが進めるなら…一緒に見ようか?」
「…違う。」
顔を上げたかと思ったなおの表情は、ゾッとするほどの冷たい視線で、無だった。
「なお?学校でなにか言われたのか?」
「はぁ。」
大きな、真っ黒なため息を吐かれ彼女の表情が晴れることはなかった。
「共学にしたらどうだ?」
「それはあなたも言える話じゃない?あーも、違う。」
彼女は男子校で、国語と韓国語と…教えていた。
英語の教員免許も持っていた。
「り、こ、ん。」
三文字だけを言って、俺の返事を待っている。
言い逃れも…
ごまかしも効かない。
何の前触れも感じなかったのに…。
俺は、毎日が幸せで…ずっとなおと、なおを見ていても
誰にも何も言われない。
彼女もそうだと思った、
俺と同じ職業に着いてくれて
俺と共に。
ただ、同じ学校では務められないが彼女の母校から一緒にどうだと、
誘いがあったが…
彼女の、
“私達の母校は大事な場所だから”
との一言もあり、
俺達は辞退していた。
「ふぅ。どうして?好きな奴でも出来たのか?俺は…浮気してないぞ。」
「あなたが浮気してないこと…知ってる、真っ白だった。」
だった?
そうであってほしかったように聞こえたのは、俺の思い違いだろうか?

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