第8話 初恋はビターテイスト

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 拓斗は、指を蠢かせながら、ベッドの上に転がされた制服姿の玲に迫った。 「会いたかったぜぇ、ナオミ。可愛がってやっからなぁ!」 「やっぱりダメ! やっぱりやめる!」 「ウフフ。いくら叫んでも、助けは来ないぞ」 「秋也のバカぁ!」  そうするうちに、玲の上に拓斗が跨ってきた。  後ろ手に、手錠をかけられているのだ。 (乱暴にされると、きっと痛いよぉ……)  想像した玲は、固く目をつむった。  しかし拓斗は、驚くほど紳士的だった。  ゆっくり唇を重ね、慈しむようについばんでくる。  それを、繰り返すだけ。  不思議に感じた玲は、自分から舌を伸ばしてみた。  すると拓斗は、ためらうように、そっと触れてきた。  そんな優しいキスの後、彼は小さくささやいたのだ。 「ナオミ。俺の名前、呼んでくれないか?」 「……拓斗」 「もっと」 「拓斗……拓斗……」  後はただ、優しく優しく制服の上から体を撫でるだけ。  せっせと制服を脱がせるのは、専ら秋也だ。 (拓斗、どうしたのかな。それに、ナオミ、って誰だろう……?)  玲が考え込む間、拓斗はひたすら甘い甘いキスを続けた。

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