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才色兼備の極みと言われる姉を持つ私。
成績はそこそこ。
(標準以上ではあるけれど、姉には敵わない)
見た目はまあまあ。
(姉ほどではない)
愛嬌だけは人並み以上。
(それくらいは頑張らないと)
姉に纏わり付く男どもが、妹の私に与えたその評価は、そのまま自己理解にスライドした。
小学校と中学校に入学した時も、姉と同じピアノを始めた時も、姉のファンが私を取り巻きそんな評価を口にしていた。
私の記憶の初めは、姉と一緒に過ごしている時。無条件に受け入れられて、お互い笑顔だった。その感覚はずっと変わらない。
姉は気が強いけれど、さっぱりした性格で裏表のない人だ。だから、姉妹の仲は良かったし、6つ年の離れた姉は、昔から大人で私を適度に甘やかし可愛がってくれたのだった。
姉が完璧すぎて、私は嫉妬することも羨むこともなく、ただただ憧れて過ごした。
ま、姉に纏わり付く周りの男どもはあまり好きになれなかったけど。女王蜂のそばにいる働き蜂というよりは、追い払っても寄ってくるハエみたいで。

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