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12月10日。
「はぁ~…。」
ため息が12月の空に消えていった。
俺、東條睦月。22才。大学の4回生。
俺は重い足取りで、あるおせっかい野郎が企画した合コンに参加するため、集合場所に向かっている。
「はぁ~…。」
ため息、2回目。
いつもなら家でテレビ見ながら、メシ食ってるのに、何故俺はここにいる?
このまま逃げてやろうか?
いや、あいつの事だ、後々何を言ってくるかわからん。
「くそっ…。」
小さくつぶやき、また重い足を動かす。
「はぁ~…。」
ため息、3回目。
今日はあと何回ため息をつくのだろう…。
そもそも俺はあまり飲み会が好きではない。
理由。酒が飲めないから。
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