寝ているテロリスト

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「お兄ちゃん? ひょっとして、あれ? 怪我人?」 「ああ……そうだ」 「うそ……」  会場から走る救急車が三台。それぞれ、今まで担架を運んでいたようで、アスファルトの地面には大きな血痕が所々にあった。  広大な会場の窓や出入り口などは、エアバッグのような膨らむ黒い布で、大掛かりなバリケード封鎖がなされていて、数人の武装をした覆面マスクの迷彩色姿の男たちが巡回している。  会場を包囲している側も、大勢の兵士が終始武器を構え。空を複数のヘリコプターが旋回しては、会場から飛んでくるロケットランチャーで、そのほとんどが撃ち落とされていた。  まるで、戦争映画の中へと迷い込んだかのようだった。 「英瑠璃! 理戸! 恵美!」  佐江島さんが、取り乱している。  だから、俺は息を軽く吸って言い残した。 「ここにいてくれ! 必ずなんとかしてくる!」  アスファルトの地面を足で、少し蹴ってから俺は光速で大きく飛翔して、バリケード封鎖された窓の一つを蹴破った。   俺の異能の力は、超人的なステータス強化だった。

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