始まり

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プルルルル!!プルルルル!! 「んぁ? 陽大からメールか‥」 《メール》 夏なんだしどっかいかないか? 久々みんなで肝試しとか~ 斎藤卓也達は以前首無しの女の幽霊がでる心霊スポットへ行ったことがあった。 幽霊は出てこなかったが櫻田一馬が尋常じゃないくらいビビったことや女子が怖くて抱き着いてきたことが気に入ったのかまたいきたいと言い始めたのだ。 メールがあまり好まない卓也は陽大に電話をすることにした。 『プップップップッ‥‥‥プルルルル』電話から聞こえる聞き慣れた電話の音。 『もしもーし‥』 陽大が待っていたぞと言わんばかりに声を張り上げた。 「もしもし俺だけど‥ また肝試しすんのかよ」 卓也は陽大のテンションを気にせず本題に入る。 『最近お前元気ねーからな!酒飲んだ後どうかな~って』 「何が元気ねーからだよ!しかも酒‥お前酔ったら何すんのかわからねーからな!」 卓也は陽大に酒を飲んで欲しくなかった。 陽大が酒を飲むと誰も手はつけられなくなるからだ。 『酒は1カンだけにするから~』 陽大の押しに負けた。 はやい‥ 陽大が酒を減らすのは珍しい。 「でもみんな集まるかわからねーし‥」 『サンキュー!ありがとなー!じゃあ誘っとけよ ‥プチ‥プープー』 「はぁー‥まだなんも言ってなかったし! ‥誘うかぁ‥」 卓也は前のメンバーの櫻田と石碕と黒川 そして新しく後輩の新田をさそった。 石碕は『後輩も来るから♪』と言い残してさっさと電話を切ってしまった。
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