始まり

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陽大は卓也と電話している途中、後ろに気配を感じた。 しかし振り向いても何もいない。 それが何度かあって怖くなり急いで卓也との電話を切った。 風呂に入っているときも 寝ているときも 誰かに見られているような感覚に襲われていた。 「明日学校だし!寝よーっと!!」 陽大は大きい声で1人自分を元気づけた。 (やばい‥‥眠れない。 明日大丈夫かな‥) そう思いながらもだんだん眠くなり、目をつむろうした途端 髪の長い女の人がドサっと前のめりに陽大の顔を覗き込んで来た。 意外と声がでない‥ 体が動かない‥ そしてその髪の長い女の人が 《グワーーーーーーーーーー》 陽大は気絶した。 気付くと朝で集合する時間の9時から30分も過ぎていた。 「夢なのか‥ すごくリアルだった。 一体なんなんだあれ‥‥」 陽大はしばらく急ぎもせず昨日の夜のことを考えていた。 用意したのはそれから20分が過ぎてからのことだった。
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