メディカルチェック記録

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 202Ⅹ年 32週   対象者 リナ=カンナギ研究主任   記録者 ミシェル=ウィナー医療主任  先週と比べ明らかな体重の減少が見られる。  頬もこけ、目も落ちくぼんだ印象。    本人からは「至って健康」と話があったが、ここ数日は研究室にこもりっぱなしで充分に睡眠も取っていないとのこと。  前回の検診時に睡眠導入剤を処方しているが、頓服薬には手を付けられた様子がなかった。  頭髪と衣服から強烈な異臭。白衣の裾と頭髪の一部に粘性のある暗褐色の液体が染みついた痕跡がある。念のため衣服は回収し、焼却処分とした。カンナギ研究員には代替えの衣服を支給済み。  三十分間の問診中、カンナギ研究員の精神は常に軽度の興奮状態にあった。  通常会話はある程度成り立つが、端々に独語のような症状が散見される。  繰り返すように「てけるる」と意味不明な単語を発話することがあった。  本人にその自覚はなく、意味を尋ねても要領を得ない。  この症状は前任の失踪直前の状態と酷似している。  対象の精神状態を鑑みるに、早急な対処が必要と思われる。

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